2015年5月21日木曜日

「言葉」の魅力を考えましょう

こんにちは。
学習塾FLAPS淵野辺校の小林知也です。




突然ですが、

本を読んだり映画を観たあと「つまらなかった」と思うことはありますか?





私はありません。





なぜだと思いますか?




まず、私たちの生活には「言葉」であふれかえっています。

目で見たものを瞬時に脳が「それ」と認識するには、言葉が必要不可欠です。


例えば、「手」を見てそれが「手」だとわかるには「手」という言葉を知っていなければなりません。


つまり私たちは毎日、無意識の中で何百、何千の言葉を引き出しているといえるでしょう。


だからこそ、言葉には「とんでもない力」があると言われています。

うまく使えば、道ばたで立ち尽くし歩く気力をなくしている人に、再び歩く力を与えられるかもしれません。

そして、人生を豊かにするものも、やはり言葉を理解する力「言葉力」です。




次の文を読んでみてください。

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A君とB君は教室にいる。二人は仲良しだ。

だけど今日は様子が違う。


「Bの内緒話をすぐ人にばらすところがイヤなんだよ!」
「おれだって、Aのすぐ話をおおげさにするのがイヤだ!」

「絶交だ!」
「うん、そうだね!」

窓をうつ音がうるさい。空はさっきまでの天気とちがって、大粒の雨がふっていた。
雷がまぶしい。

Aは教室を走ってとび出した

ほほに何か、温かいものが流れたがきっとそれは「あったかい雨だろう」と正体をごまかした。
家に着いた時、シャツはビショビショにぬれていた。

A
は鏡で自分の姿をみた時、きっとそれは雨のせいだけではないなと思った。
気付くとAは電話をにぎりしめていた。














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どうでしょうか?

注目していただきたいのは、


窓をうつ音がうるさい。空はさっきまでの天気とちがって、大粒の雨がふっていた。
雷がまぶしい。


ここです、この部分です。
なぜ、いきなり天気の話題になったのでしょう?



・・・・・・はい。

その通りです。

天気が悪くなるという描写を通して、ABの関係が悪くなっていく様子を表しているのです。


もしくは、大胆な発想をすると、実際に雨は降っていないかもしれません

Aの心の状態が外の雨の「まぼろし」をうみだした

あるいは涙を流した自分をごまかすためだけにうみだされたかもしれません。
となると、シャツをぬらしているのは涙だけと、いうことになります。


この数行でここまで楽しむことができます。



映画のワンシーンや小説の一節、マンガの一コマなど、いたるところにこのような描写があります。


4/21に私が書いたブログ
にもある通り、

同じものを見ても人によって気付きや満足度が違います。


同じ小説を読んで「つまらなかった」という人と「人生の教訓を得た」という人に分かれるということです。


この登場人物は今どんなことを考えているのだろう、

この描写は何を表しているのだろう。

そんなことを意識すると、ものの見方が変わってきます。


どんなに内容の薄い映画でも「つまらなかった」と思うことは無くなるでしょう。

これはそのまま、人の気持ちを察する力に役立っていきます。


言葉を好きになってください。

ぜひ、愛してあげてください。

言葉があることに感謝してください。



言葉力、育てていきましょう!